日本短角種牛生産地域の残存要因 : 岩手県川井村の事例

書誌事項

タイトル別名
  • The reason why the product area of Japanese short phone cattle remain : Case study of Kawai village in Iwate prefecture
  • ニホン タンカクシュ ギュウ セイサン チイキ ノ ザンソン ヨウイン イワテケン カワイムラ ノ ジレイ

この論文をさがす

抄録

P(論文)

岩手県・青森県に広く飼育され,草地利用型の肉用種である日本短角種牛は,価格が高い畜舎飼養型の黒毛和種への転換や牛肉自由化の影響で,その頭数を減らしてきた.これは北上山系等に広がっていた公共育成牧場の荒廃をもたらし,広い範囲で環境負荷を生み出している.本研究は,日本短角種牛の産地として川井村を事例に取り上げ,集落分析を行ってその現状と残存の要因を考察した.残存の要因としては(1)公共育成牧場の利用によって1年間の飼育労働が比較的軽いこと(2)産地に肥育地域と繁殖地域の分業が生まれ,川井村は繁殖地域に特化したこと(3)日本短角牛の需要が生協に支えられて堅調であることが指摘でき,そのため川井村地域では飼育担当者の高齢化が顕著となった.

収録刊行物

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ