キャリーオーバー効果をめぐる二つのジレンマ  [in Japanese] Two Dilemmatic Problems of Carry - over Effects  [in Japanese]

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Abstract

本稿は,キャリーオーバー効果に関する二つのジレンマを指摘し,近年の海外での実証研究に基づいて解決の糸口を論じた。第一に,キャリーオーバー効果が意識項目間の相関に及ぼす影響は大きな問題(自己発生的妥当性)になりうるが,その観察は原理的に困難である。よってこの問題の核心に触れると思弁的な議論に陥り,観察が容易な効果に議論を絞ると重大な問題が無視される。過去の議論の混乱は一部このジレンマに起因する。第二に,キャリーオーバー効果を弱めるには関連項目間に緩衝項目を挿入せよとされるが,そうすると調査票がまとまりを欠く。このジレンマは「関連項目をまとめると必ず効果が強まる」「その効果は何であれ避けるべき」と仮定される限り抜け出せない。しかし,これらの仮定は近年の実証研究の知見によれば必ずしも真実ではない。最後に以上をまとめて今後の検討課題が示された。社会調査法キャリーオーバー効果自己発生的妥当性緩衝項目

Journal

  • Journal of the Faculty of Sociology

    Journal of the Faculty of Sociology (41), 49-60, 2005-09

    Bukkyo University

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110006472941
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN10404127
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    09189424
  • NDL Article ID
    7944986
  • NDL Source Classification
    ZE1(社会・労働--社会科学・社会思想・社会学)
  • NDL Call No.
    Z6-541
  • Data Source
    NDL  NII-ELS  IR 
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