隠蔽される作品のメッセージ : サリンジャーの「テディ」

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抄録

サリンジャーの短編小説「テデイ」に秘められたサブ・テクストとは一体どういうものなのかということを考察している。サリンジャーはグラス・サーガを書き始めるまでは比較的自伝的色彩の濃い作品を書いていたが、グラス・サーガ以降の作品は冗漫な作品が多く、その作品群のメッセージはなかなか読み取れない。偏執的なまでにプライパシーを大切にするサリンジャーはグラス・サーガを書くことによってそれまでの自伝的色彩の強い作品群を隠蔽しようとしたのではないかというのが本論文の趣旨である。「テデイ」の主人公はグラス・サーガの中心人物シーモアのプロトタイプといえる人物で、彼を通じてサリンジャーは前期シーモアを後期シーモアの創造によって隠蔽しようとするのである。

収録刊行物

  • 文学部論集

    文学部論集 89, 103-113, 2005-03-01

    佛教大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110006473134
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10404998
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Departmental Bulletin Paper
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    09189416
  • NDL 記事登録ID
    7334643
  • NDL 雑誌分類
    ZH7(哲学・宗教--宗教--仏教)
  • NDL 請求記号
    Z9-19
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS  IR 
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