スギ花粉症に対する抗原特異的免疫療法の花粉飛散総数による医療経済効果 : 医療費による直接経費からの検討

  • 湯田 厚司
    三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 宮本 由起子
    三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 服部 玲子
    三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 荻原 仁美
    三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 竹内 万彦
    三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科
  • 間島 雄一
    三重大学大学院医学系研究科耳鼻咽喉・頭頸部外科

書誌事項

タイトル別名
  • THE INFLUENCE OF MEDICAL ECONOMY FROM THE ASPECT OF MEDICAL DIRECT COSTS BY A DIFFERENCE OF THE NUMBER OF THE POLLEN SCATTERING ON AN ALLERGEN-SPECIFIC IMMUNOTHERAPY FOR JAPANESE CEDAR POLLINOSIS
  • スギ カフンショウ ニ タイスル コウゲン トクイテキ メンエキ リョウホウ ノ カフン ヒサン ソウスウ ニ ヨル イリョウ ケイザイ コウカ イリョウヒ ニ ヨル チョクセツ ケイヒ カラノ ケントウ

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抄録

【背景・目的】スギ花粉症に対する免疫療法の直接医療経費を検討し,スギ花粉飛散数の違いによる影響を検討する.【方法】免疫療法および対照の初期療法の各18例で,スギ花粉大量飛散(2005)年,中等度飛散(2003)年,少量飛散(2004)年に同一患者が支払った医療費,薬剤費をレセプトおよび診療録から算出した.また,大量飛散年に無記名で症状と治療満足度のアンケート調査をVAS法で行った.【結果】免疫療法群は維持期の医療費を加えても総医療費が低く,処方薬剤費も少なかった.また,大量飛散年でも免疫療法群は処方薬剤費が増加せず,医療費が増さなかった.アンケート調査でも免疫療法群の満足度が高く,くしゃみ,鼻みず,眼のかゆみの症状が有意に良かった.【結論】免疫療法は直接医療経費の面からは医療経済上も有用で,特に花粉飛散数が多い程顕著になる.

収録刊行物

  • アレルギー

    アレルギー 56 (11), 1366-1371, 2007

    一般社団法人 日本アレルギー学会

被引用文献 (7)*注記

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参考文献 (13)*注記

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