母親が認知する歩行開始期の子どもの扱いにくさ : 1歳から3歳までの横断研究 The difficulties of treating toddlers which were recognized by mothers : A cross-sectional study from 1 to 3 years old
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抄録
1歳から3歳までの第一子をもつ親を対象に、親が認知する子どもの扱いにくさを、性差、その理由の年齢差、親としての自己評価という視点から検討した。対象は3つの地域の乳幼児健診でリクルートされた676名の母親であった。どの年齢にも扱いにくいと認知された子どもが2割程度存在し、2歳と3歳には有意な性差が認められた。子どもが扱いにくいと認知された主な理由は、慣れにくさ・過敏さ、反抗、自己主張であった。これらの理由は加齢によって増減する傾向があった。子どもを扱いにくいと認知する親の自己評価は、そうでない親より低かった。子どもの扱いにくさの認知に関して、気質や反抗期、親への支援のあり方との関連から議論された。
収録刊行物
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- お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター紀要
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お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター紀要 (3), 1-7, 2006
お茶の水女子大学子ども発達教育研究センター