高速液体クロマトグラフィー／タンデム型質量分析法によるヒト母乳中のフタル酸モノエステル類の分析

• 高取 聡

  大阪府立公衆衛生研究所食品医薬品部

• 阿久津 和彦

  大阪府立公衆衛生研究所食品医薬品部

• 近藤 文雄

  愛知県衛生研究所毒性部

• 和泉 俊一郎

  東海大学医学部専門診療学系産婦人科学

• 牧野 恒久

  東海大学医学部専門診療学系産婦人科学

• 中澤 裕之

  星薬科大学薬品分析化学教室

書誌事項

タイトル別名

• Determination of Phthalate Monoesters in Human Breast Milk by High-Performance Liquid Chromatography/Tandem Mass Spectrometry
• コウソク エキタイ クロマトグラフィー タンデムガタ シツリョウ ブンセキホウ ニ ヨル ヒト ボニュウチュウ ノ フタルサン モノエステルルイ ノ ブンセキ

抄録

フタル酸モノエステル類（PMEs）には，精巣毒性を有するものがあり，当毒性に感受性の高い胎児及び乳幼児への暴露が懸念されている．しかし，母乳中のPMEsに関する報告は少ない．そこで，高速液体クロマトグラフィー/タンデム型質量分析器を用いて母乳中のPMEs｛フタル酸モノエチル，フタル酸モノブチル，フタル酸モノベンジル，フタル酸モノ(2-エチルヘキシル)，フタル酸モノ(2-エチル-5-ヒドロキシヘキシル) 及びフタル酸イソノニル｝の分析法を構築した．試料に内部標準を添加後，酢酸エチル/シクロヘキサン混液で抽出し，得られた有機相を乾固した．酢酸アンモニウム緩衝液に再溶解後，脱抱合反応を施し，固相抽出法により精製して試験液とした．PMEs（5.0 ng/mL添加）の回収率は，96.3∼103% であった．本分析法を活用し，日本人の母乳について11検体を分析した結果，フタル酸モノ(2-エチル-5-ヒドロキシヘキシル) を除く5種類のPMEs を検出した．

収録刊行物

• 分析化学

  分析化学 56 (12), 1025-1031, 2007

  公益社団法人 日本分析化学会

キーワード

• phthalate monoester
• breast milk
• LC/MS/MS

詳細情報

• CRID: 1390282679330923776
• NII論文ID: 110006570394
• NII書誌ID: AN00222633
• DOI: 10.2116/bunsekikagaku.56.1025
• COI: 1:CAS:528:DC%2BD2sXhsVGks7%2FL
• NDL書誌ID: 9308819
• ISSN: 05251931
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9308819
• Web Site: http://www.jstage.jst.go.jp/article/bunsekikagaku/56/12/56_12_1025/_pdf
• Web Site: http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/10896844
• Web Site: https://search.jamas.or.jp/link/ui/2008118181
• 本文言語コード: ja
• データソース種別:
  • JaLC
  • NDL
  • Crossref
  • NDL-Digital
  • CiNii Articles
• 抄録ライセンスフラグ: 使用不可