カウフマンの見た近代聖書学の根本問題 : イェヘズケル・カウフマンのヴェルハウゼン批判より

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抄録

本論文では、イェヘズケル・カウフマン(1889-1963)が近代聖書学に見た根本問題について考察する。この根本問題は、当時の主流であったユリウス・ヴェルハウゼンのイスラエル宗教史研究に顕著に表れていた。ただ、カウフマンが指摘したのは、聖書学固有の問題だけでなく、宗教史及び宗教書を歴史的立場から研究する宗教学、宗教史学、古典学の問題でもある。しかし、彼の著作はどれもヘブライ語で書かれているため、これまで、日本の読者はもちろん、欧米の学者の目に留まることもほとんど皆無であった。従って、カウフマンの近代聖書学批判を再考する本論文が、聖書学、ユダヤ学、一神教学のみならず、宗教学、宗教史学、古典学に携わる読者の一助となればと願っている。本論文では、最初に、カウフマンの断片的プロフィールを提示する。次に、ヴェルハウゼンの学説を概観し、そして、カウフマンのヴェルハウゼン批判を、(1)『モーセ五書』とくにいわゆるP資料の年代推定について、(2)近代聖書学に潜在するキリスト教的偏見について、(3)近代聖書学の哲学的前提の問題について、の順で論じる。

収録刊行物

  • 一神教学際研究

    一神教学際研究 3, 44-78, 2007

    同志社大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110006602459
  • NII書誌ID(NCID)
    AA12265700
  • 本文言語コード
    JPN
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    18801072
  • NDL 記事登録ID
    8809460
  • NDL 雑誌分類
    ZH6(哲学・宗教--宗教)
  • NDL 請求記号
    Z71-N460
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS 
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