社会的排除と包摂についての社会意識的基盤 : 排除の対象と社会政策意識に関する実証的研究(保田正毅教授・菅野正彦教授退職記念号) A Basis of Social Consciousness for Social Exclusion and Inclusion(<Special Issue> Honer of Professor Masataka Hota and Professor Masahiko Kanno)

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抄録

本稿では,社会政策やその研究領域の概念・課題としての「社会的排除」に関し,初めに相互行為としての排除の関係,次にそれが社会的排除として構造化されることについて述べた。またその対応としての「社会的包摂」の政策については,対象者への選別過程により,排除の状況が現出することにふれた。以上の考察をふまえ筆者が行った調査の結果をみると,排除の対象としては公的な空間での「精神病にかかっている人」「知的能力に障害がある人」,私的な空間での「同性愛・両性愛の人」,公共的な空間での「ホームレス」の存在に対しての意識が高かった。社会政策基盤としての社会的排除・包摂の社会意識的基準については,(1)労働意欲についての主体的姿勢とやむを得ず働けない状況に基準がおかれていること,また(2)年齢の高低や素行の良し悪しについても重視されていた。(1)は積極的福祉の存立基盤となるが,そこからの排除への対策として他の連帯方法の模索が必要であり,(2)は社会的排除場面において若者へのエイジズムという要素がはたらいている可能性が指摘できた。

収録刊行物

  • 愛知学泉大学コミュニティ政策学部紀要

    愛知学泉大学コミュニティ政策学部紀要 8, 93-112, 2005-12

    愛知学泉大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110006608140
  • NII書誌ID(NCID)
    AA11334830
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Departmental Bulletin Paper
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    13447939
  • NDL 記事登録ID
    8559305
  • NDL 雑誌分類
    ZV1(一般学術誌--一般学術誌・大学紀要)
  • NDL 請求記号
    Z71-C443
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS  IR 
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