看護学生の遺伝病に対するイメージ

Bibliographic Information

Other Title
  • <原著> 看護学生の遺伝病に対するイメージ
  • カンゴ ガクセイ ノ イデンビョウ ニ タイスル イメージ

Search this article

Abstract

山梨県の4 年制看護系大学に在学中の看護学生130 名を対象に,「遺伝病(親から子に伝わる)」と他の疾患とのイメージの相違について検討した。その結果,「遺伝病」の方が「病気」よりも,「治らない」,「助からない」,「怖い」,「断ち切れない」,「果てしない」,「永続的」,「避けられない」,「重い」,「知りたくない」,「家族の」と捉えられていた。またこれらの因子分析を行ったところ,「遺伝病」では「逃れられない」「つらさ」「逃避的な感情」「対処不能」「偏見」「不安感」に関する6 因子が,また「病気」では「つらさ」「致命的」「自分の責任か迷う」「果てしなく続く」に関する4 因子が得られた。以上から,「遺伝病」も「病気」もつらいが,「遺伝病」は自分も‘家族'を通して受け継いできているかもしれないが,自分一人で終わるものではなく再び受け継がれ,永遠に続いていってしまう,一方で社会の偏見があるというイメージがあり,それに対して「病気」では,自らの生活習慣が関与している可能性があるというイメージがもたれていることがわかった。

Journal

Citations (2)*help

See more

Details 詳細情報について

Report a problem

Back to top