日米輸入解禁交渉後における国産・米国産リンゴの消費者意識 : 安全性問題を中心として

書誌事項

タイトル別名
  • ニチベイ ユニュウ カイキン コウショウゴ ニオケル コクサン ベイコクサン リンゴ ノ ショウヒシャ イシキ アンゼンセイ モンダイ オ チュウシン トシテ
  • The Consumer Consciousness on Domestic and U.S. Apples after the Negotiation of the Lifting of their Ban: with regards to the safety issues

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抄録

本研究では、日米リンゴ輸入解禁交渉を整理したうえで、国産および米国産リンゴの安全性に関する消費者アンケートを実施した。そして、そのアンケート結果を用いて、2ステップクラスター分析とロジット分析を行い、国産および米国産リンゴの安全性の意識を評価した。分析の結果、下記の諸点が明らかにされた。計測の結果、米国産リンゴの輸入に比較的寛容なグループであっても、同産リンゴの安全性に対する信頼度は絶対的に高いとはいえず、トレーサビィティ・システムの導入も期待された。対して、国産リンゴは、リンゴの安全性や有機表示情報、購入意志について信頼性が高かった。しかしながら、国産を重視するグループは、全体のおおよそ半分を占めるに過ぎず、女性と高齢者、高所得者が多いという傾向がみられた。一層の国産リンゴの需要拡大を目指すならば、万人に受け入れらするべく安全性以外の面でも一層の努力が必要と思われる。

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