我が国のアサリ漁獲量激減の要因について

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タイトル別名
  • Factors responsible for the drastic catch decline of the Manila clam Ruditapes phillipinarum in Japan
  • ワガクニ ノ アサリ ギョカクリョウ ゲキゲン ノ ヨウイン ニ ツイテ

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抄録

我が国のアサリ Ruditapes phillipinarum の総漁獲量は,1960 年には 10 万トンであった。その後,一部に漁場の埋め立てによる減少があったにも関わらず,1982 年には 14 万トンまで増加したが,1984 年から激減して,1994 年にはわずか 3 分の 1 程度(5 万トン)になり,その後もこの水準が続いている。著者らはアサリの生態や資源に関する報告を総括し,1984 年以降のアサリ漁獲量の激減の主要因を過剰な漁業活動,すなわち親貝と種貝用の稚貝に対する過剰漁獲と結論づけた。それ以外にも,周年の過剰操業による底質擾乱は,稚貝の生残率低下を助長した可能性が高いと考えられる。<br>

収録刊行物

  • 日本水産学会誌

    日本水産学会誌 74 (2), 137-143, 2008

    公益社団法人 日本水産学会

被引用文献 (25)*注記

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参考文献 (66)*注記

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