小型定置網の漁獲物から推察した伊勢湾東部沿岸及び三河湾沿岸におけるアイゴSiganus fuscescensの分布とサガラメEisenia arborea藻場の消失との関係

書誌事項

タイトル別名
  • Relationship Between the Distribution of the Rabbitfish, Siganus fuscescens off the Eastern Coast of Ise Bay and the Coast of Mikawa Bay, as Estimated Based on the Catches of the Small-Scale Set-Net Fishery, and the Disappearance of the Sagarame, Eisenia arborea Marine Forest
  • コガタ テイチアミ ノ ギョカクブツ カラ スイサツシタ イセワン トウブ エンガン オヨビ ミカワワン エンガン ニ オケル アイゴ Siganus fuscescens ノ ブンプ ト サガラメ Eisenia arborea モバ ノ ショウシツ トノ カンケイ

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抄録

伊勢湾東部沿岸のサガラメ藻場が残存している内海地先と消失した豊浜地先において,アイゴの季節的な分布を比較するために,2004年に小型定置網のアイゴの漁獲を調査した。豊浜地先は内海地先に比べてアイゴ未成魚の個体数が多く,成魚の滞留期間が長かった。また,伊勢湾東部沿岸及び三河湾沿岸のアイゴの季節的な分布を推察するための,小型定置網漁業を営む漁業者に対する2004年のアイゴの漁獲の聞き取り調査から,成魚,未成魚ともに三河湾が分布の中心であることが示された。豊浜地先は内海地先に比べてアイゴの分布の中心である三河湾に近く,アイゴの摂食圧を大きく受けると考えられた。伊勢湾東部沿岸においてサガラメ藻場を再生するためには,移植した種苗を9月から12月にかけてアイゴの摂食から防御することを提案した。

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参考文献 (17)*注記

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