先天性十二指腸膜様狭窄に対して内視鏡的膜切開・拡張術を施行した1例

書誌事項

タイトル別名
  • Endoscopic Treatment for Congenital Duodenal Membranous Stenosis : A Case Report With a Review of the Literature
  • 症例報告 先天性十二指腸膜様狭窄に対して内視鏡的膜切開・拡張術を施行した1例
  • ショウレイ ホウコク センテンセイ ジュウニシチョウ マクヨウ キョウサク ニ タイシテ ナイシキョウテキ マク セッカイ カクチョウジュツ オ シコウシタ 1レイ

この論文をさがす

抄録

症例は1歳4か月の男児.新生児期より嘔吐を認めていたが,発育はほぼ順調であった.上部消化管造影で十二指腸下行脚の狭窄を認めた.内視鏡上,十二指腸下行脚にpinhole状の狭窄部を認めたが,Vater乳頭は確認できなかった.家族は開腹手術を拒否し,内視鏡的治療を選択した.バルーンで膜様狭窄部を挙上しながら針型パピロトームで2時・5時方向を切開し,さらにバルーン拡張を加えた.術後固形食の摂取が可能となったが,術後2か月ごろから嘔吐が再発し,ダイアモンド吻合術を施行した.先天性十二指腸膜様狭窄に対する内視鏡的治療は報告が少なく,その適応や術式については試行の段階にある.今回,我々は内視鏡的治療施行例をレビューし,内視鏡的治療の成績について検討した.

収録刊行物

被引用文献 (1)*注記

もっと見る

参考文献 (20)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ