書誌事項
- タイトル別名
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- Behavioral Factors Related to the Occurrence, Exacerbation, and Control of Hemophilic Bleeding
- ケツユウビョウセイ シュッケツ ノ ハッセイ アッカ オヨビ ヨクセイ ニ カ
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抄録
慢性疾患の病状には、種々の社会・環境・行動的要因が関与する。ここでは、血友病の病状変動に関わる行動的要因を明らかにするため、成人血友病患者を対象にして、出血の発生・悪化及び抑制・回避のエピソードを分析した。その結果、(1)特殊な出血の原因、(2)生活行動様式の失敗、(3)社会的圧力、(4)探索行動と出血原因の同定の遅れ、(5)出血の初期症状の無視、(6)出血確認の遅れ、(7)無意味な対処行動、(8)対処行動の遅れ、の8種の要因が出血の認知とそれへの効果的な対処を妨害することが分かった。また、(9)生活行動様式の変更と維持、(10)社会的圧力への対抗、(11)出血原因に関わる探索行動、(12)出血の初期症状に関わる探索行動、(13)出血確認に基づく対処行動、(14)過去の出血経験に基づく対処行動、の6種の要因が出血の認知とそれへの効果的な対処を促進することも明かとなった。これらの知見は、出血に関わる過去経験の構造化、心理学的防衛機制と自己効力感の観点から論議された。
収録刊行物
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- 特殊教育学研究
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特殊教育学研究 32 (2), 23-31, 1994
一般社団法人 日本特殊教育学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679629154688
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- NII論文ID
- 110006784929
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- NII書誌ID
- AN00172513
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- ISSN
- 21865132
- 03873374
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- NDL書誌ID
- 3910366
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- NDL
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可