アメリカ合衆国における援助就労者の社会的統合に関する研究動向

書誌事項

タイトル別名
  • Social Integration as an Outcome Indicator for Supported Employment Services in the United States : History, Measurement, and Strategy
  • アメリカ ガッシュウコク ニ オケル エンジョ シュウロウシャ ノ シャカイテキ トウゴウ ニ カンスル ケンキュウ ドウコウ

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抄録

アメリカ合衆国における援助就労者の社会的統合研究の動向を、(1)社会的統合論の台頭、(2)社会的統合の測定、(3)社会的統合に影響をおよぼす要因の3点から検討した。社会的統合研究の背景として、離職理由の研究や統合教育の研究、職場観に関する研究の蓄積が関与していた。社会的統合の実態は3つの側面(社会的相互交渉,職場受容,自己受容)からの分析がなされており、それらの水準に影響を与える要因についても統計的手法や単一事例研究法などを用いて研究が進められていた。今後の課題として、(1)社会的カルチャーという視点から社会的相互交渉を捉えること、(2)信頼性や妥当性の高い職場受容や自己受容の測定方法を究明すること、更に、(3)同定された社会的統合促進要因が3側面全体へどのように影響を与えるのかについて究明していくことをあげた。

収録刊行物

  • 特殊教育学研究

    特殊教育学研究 37 (4), 77-85, 2000

    一般社団法人 日本特殊教育学会

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