親子の繋がりからみた東北地方山村の現状と今後の展望 : 遠野地域の山村集落を例に Current State and Prospect of Mountain Villages in the Tohoku through Their Human Networks : A Case Study of Tohno Area

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抄録

高度経済成長期以降,全国の山村において4割もの人口が若年層を中心に流出した。しかしながら,東北地方の人口減少は他の地方と比べ,比較的緩やかであった。これは,家の跡取りとして財産を引き継ぐ替わりに親の世話をするという「使命」を負わされ,その「使命」を果たすため,農業や出稼ぎをしたり,「国有林材生産協同組合」(以下,「国生協」という)等に勤務することにより山村に残り,または通勤圏内に仕事を見つけ,都市部からUターンしてきた人たちが35歳以上世代に多くいたからである。ところが,1990年以降,人口減少の程度が激しくなっている。この理由として,都市部に出た34歳以下の子供たちが,故郷に帰って財産を引き継がねばならないという「使命」から解き放たれ,故郷に帰ってきていないことがあげられる。山村が今後も維持されていくか否かは,この子供たちが山村に戻ってくるか否かにかかっている。アンケート調査によると,女性の子供たちに,故郷で親の世話をするべきだと考え,将来,故郷に帰るか否か迷っている傾向がみられる。このような子供たちが自ら望んで故郷に帰って来るために,どのような環境を整えればよいのか,今後,更に研究を進めていく必要がある。

収録刊行物

  • 林業経済研究

    林業経済研究 44(2), 37-42, 1998

    林業経済学会

参考文献:  1件中 1-1件 を表示

被引用文献:  2件中 1-2件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110006788581
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00330523
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    0285-1598
  • NDL 記事登録ID
    4574412
  • NDL 雑誌分類
    ZR21(科学技術--農林水産--林産)
  • NDL 請求記号
    Z18-449
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  NII-ELS  J-STAGE 
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