理科学習における類推的思考の意味と意義に関する考察

  • 佐藤 寛之
    東京学芸大学大学院連合学校教育学研究科:東京学芸大学附属竹早中学校
  • 森本 信也
    横浜国立大学教育人間科学部

書誌事項

タイトル別名
  • Science Study Using Analogy in the Classroom
  • リカ ガクシュウ ニ オケル ルイスイテキ シコウ ノ イミ ト イギ ニ カンスル コウサツ

この論文をさがす

抄録

<p>Head, J. O., Sutton, C. R. らは,「科学概念におけるメタファー表現は,個人の認知・情意・レトリックが融合したものである。」としている。つまり,情意的なこだわりを持ち,類推することで新しい概念の構築がなされていることを示している。子どもにおける自然事象の概念を表現する能力を養うため,理科授業においてはこうした視点に立つ類推のような論理の構築方法を学ぶ学習場面が必要である。同時に,このことは情意と認知が融合した「温かい認知(warm cognition)」の有用性を示すものであり,理科の授業デザインにおける必須条件と考える。</p>

収録刊行物

  • 理科教育学研究

    理科教育学研究 45 (2), 29-36, 2004-09-17

    一般社団法人 日本理科教育学会

被引用文献 (2)*注記

もっと見る

参考文献 (13)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ