エピソード記憶 : 海馬のカオスモデル Episodic Memory : Chaos Model of the Hippocampus

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抄録

海馬という大脳辺縁系に属する場所はエピソード記憶の形成に必須であると考えられてきた.また,海馬の萎縮がアルツハイマー病を導く可能性も指摘された.アルツハイマー病を起こさない,あるいはリハビリの過程で海馬における記憶形成の機構をシステムレベルで知ることは意義のあることだろう.講演では,海馬CA3の数理モデルが創発するカオス的なダイナミックスのもとで記憶の連続想起を説明することを示し,海馬CA1の数理モデルがCA3からの時系列出力をカントール集合上に表現することを示した.CA3のカオスダイナミックスは我々が提唱しているカオス的遍歴とみなされる.CA1での情報表現をカントールコーディングと呼んでいる.また,この情報はデコードできることも示す.モデルの結果を仮説としてまとめ,それらを確認する実験が行われ,部分的に実証されたことも報告する.

The hippocampus is responsible for the formation of episodic memory. Recently, it was observed that atrophy of the hippocampus can lead to Alzheimer's disease. Thus, it would be important to investigate the mechanism of the formation of episodic memory in terms of the neural network model of the hippocampus. In the present study, we investigated a coding scheme of spatio-temporal inputs to CA 1 of the hippocampus. We found that Cantor sets produced in the space of membrane potentials of CA 1 neurons represent input time series in a hierarchical way. A similar behavior has been observed in experiments with rat hippocampal slices.

収録刊行物

  • 応用数理

    応用数理 18(3), 176-193, 2008

    日本応用数理学会

参考文献:  54件中 1-54件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110006935929
  • NII書誌ID(NCID)
    AN10288886
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    09172270
  • NDL 記事登録ID
    9664057
  • NDL 雑誌分類
    ZM31(科学技術--数学)
  • NDL 請求記号
    Z15-726
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  NII-ELS  IR  J-STAGE 
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