A Japanese Creole in Taiwan

• SANADA Shinji

  大阪大学大学院

• CHIEN Yuehchen

  台湾・国立東華大学

Bibliographic Information

Other Title

• 台湾における日本語クレオールについて
• タイワン ニ オケル ニホンゴ クレオール ニ ツイテ

Abstract

日本語と台湾のアタヤル語との接触によって生まれた日本語クレオールが台湾東部の宜蘭県大同郷と南澳郷に住む一部のアタヤル人(のすべての世代)によって用いられていることが観察される。が,その日本語クレオールの存在はほとんど知られておらず,今日までこれに関する学術的な研究は皆無である。本稿では,日本語クレオールの存在を指摘し,その運用状況を紹介するとともに,その言語構造について,公表された教科書3冊を主たる対象として,語順,語彙,名詞の語形,動詞(ヴォイス,アスペクト,テンス等)などに関する分析を行った。これまでのクレオール研究では主に欧米諸語を基盤としたクレオールが取り上げられ,日本語が視野に入れられたことはほとんどなかった。その意味で,本研究は斯界に貴重な事例を提供するものである。

Journal

• Studies in the Japanese Language

  Studies in the Japanese Language 4 (2), 69-76, 2008

  The Society for Japanese Linguistics

Keywords

• 言語接触
• アタヤル語
• 日本語クレオール

Details

• CRID: 1390282680764938240
• NII Article ID: 110006946039
• NII Book ID: AA11998386
• DOI: 10.20666/nihongonokenkyu.4.2_69
• ISSN: 21895732
• ISSN: 13495119
• NDL BIB ID: 9441964
• Web Site: https://ndlsearch.ndl.go.jp/books/R000000004-I9441964
• Text Lang: ja
• Data Source:
  • JaLC
  • NDL
  • CiNii Articles
  • KAKEN
• Abstract License Flag: Disallowed