将来宇宙輸送システムの概念設計ツールの開発について

  • 鈴木 広一
    宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部将来宇宙輸送系研究センター
  • 苅田 丈士
    宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部将来宇宙輸送系研究センター
  • 甲斐 高志
    宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部将来宇宙輸送系研究センター
  • 小林 弘明
    宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部将来宇宙輸送系研究センター
  • 高嵜 浩一
    宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部将来宇宙輸送系研究センター
  • 廣谷 智成
    宇宙航空研究開発機構総合技術研究本部風洞技術開発センター
  • 倉谷 尚志
    東北大学流体科学研究所

書誌事項

タイトル別名
  • Development of Optimal Design and Evaluation Program for Future Space Transportation System Concept

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抄録

宇宙航空研究開発機構では,将来の宇宙輸送システムコンセプトの絞り込み,開発すべき技術課題の抽出,および現状技術の改善目標を設定するため,概念設計ツール(Systems Evaluation and Analysis Tool: SEAT)を開発中である。本報告書では,まずSEAT開発の目的,開発シナリオをまとめ,開発した雛形ツールについて報告する。ついで,代表的なエンジンの評価を行うため,雛形ルールを用いて5種類の宇宙輸送システムの概念設計を行った。本報告書では,液体ロケットエンジン,Turbine-Based Combined Cycle(TBCC)エンジン,およびRocket-Based Combined Cycle(RBCC)エンジンを対象とした。概念設計は,全備重量が最小となるように行った。その結果,母機,軌道機共にロケットエンジンを使用する二段式宇宙往還機のコンセプトが,最も軽量となる結果が得られた,本システムはエンジン搭載性についても問題がなく,最も現実的なシステムである。TBCCエンジンやRBCCエンジンといった空気吸い込み式のエンジンを使用する場合には,必要なエンジン基数が多くなり,その搭載性に問題があるという結果が得られた。

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1573950402067351040
  • NII論文ID
    110006951444
  • NII書誌ID
    AA1192675X
  • ISSN
    13491113
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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