気胸にて発症したウエステルマン肺吸虫症の1例

  • 狩集 弘太
    鹿児島大学大学院 循環器・呼吸器・消化器疾患制御学
  • 中村 好宏
    鹿児島大学大学院 循環器・呼吸器・消化器疾患制御学
  • 吉川 弘太
    鹿児島大学大学院 循環器・呼吸器・消化器疾患制御学
  • 花岡 伸治
    鹿児島大学大学院 循環器・呼吸器・消化器疾患制御学
  • 田畑 和宏
    鹿児島大学大学院 人体がん病理学
  • 坂田 隆造
    鹿児島大学大学院 循環器・呼吸器・消化器疾患制御学

書誌事項

タイトル別名
  • A case of paragonimiasis Westermani with pneumothorax at onset

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抄録

ウエステルマン肺吸虫症による気胸の1例を経験したので報告する.症例は76歳,男性.気胸の診断にて前医で胸腔ドレナージ施行され一旦は治癒したが,再発したため当科紹介となった.末梢血好酸球比率の上昇,好酸球性胸水を認め肺吸虫症を疑ったが,混濁した胸水と肺瘻の持続を認めたため胸腔鏡下手術を施行した.明らかな肺瘻部は不明であったが,膿苔の付着した肺を部分切除し気胸は改善した.術後,血清学的診断にて肺吸虫症と診断し,プラジカンテルの内服治療を行った.術後約8ヵ月を経過し再発を認めていない.

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参考文献 (8)*注記

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