低酸素血症の著明な改善を得た肺動静脈瘻の1手術例

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タイトル別名
  • A surgically treated case of marked hypoxemia caused by pulmonary arterio-venous fistula

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抄録

症例は66歳,女性.主訴はチアノーゼ.他疾患治療中にチアノーゼを指摘され当院紹介となった.胸部造影CT検査では右下肺静脈へ直接流入する右A8に加え右S6胸膜直下に拡張した動静脈を認めた.肺動脈造影検査では右A8から左房へのシャント血流を認めた.肺血流シンチでは肺外臓器への核種分布が確認され,右左シャントの存在は明らかでありシャント率は42%と計算された.以上より多発肺動静脈瘻と診断し右下葉切除術を行った.術前に45.0mmHgであった動脈血酸素分圧が術後には90.6mmHgと著明なる改善を認めるなど術後経過は良好であり,19病日に退院した.

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参考文献 (15)*注記

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