『記・紀』隼人関係記事の再検討(1)  [in Japanese] Rethinking the historical document regarding to Hayato in Kojiki and Nihonshoki (part 1)  [in Japanese]

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Abstract

『古事記』『日本書紀』においては、かなり古い時代の記事から隼人は登場する。この隼人関係記事の信憑性をめぐって、大きく二つの議論がある。一つは天武朝以降の記事からならば、それなりに信を置くことができるとする理解であり、これは現在の通説になっているといえよう。もう一つは、天武朝より前の時期の記事にも史実性を認めようとする理解である。小論は、これまでの隼人研究史を回顧し、隼人概念の明確化をはかり、『記・紀』に史料批判を加え、天武朝より前の隼人関係記事については、ストレートには信を置きがたいことを論じようとするものである。つまり、可能な限り通説の擁護を目指すことが小論の目的である。まず、文献上にあらわれる隼人様を整理し、隼人概念の明確化を行う。次に考古資料と隼人概念との対比を、最近の考古学研究者の見解を踏まえながら行う。さらに畿内隼人の成立について触れる。その結果、『記・紀』編纂時における政治的状況、すなわち日本型中華思想の高まりの中で、政治的に創出された存在としての隼人の姿が明らかにされるであろう。このような、現在の隼人理解において中核的なテーゼをなす、「隼人とは政治的概念である」という主張を確認したうえで、天武朝より前の隼人関係記事は漢籍や中国思想により潤色/造作を受けていることを明らかにする。

Journal

  • Studies in humanities and cultures

    Studies in humanities and cultures (9), 204-188, 2008-06

    Nagoya City University

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110006979752
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AA11807171
  • Text Lang
    JPN
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    13480308
  • NDL Article ID
    9575607
  • NDL Source Classification
    ZV1(一般学術誌--一般学術誌・大学紀要)
  • NDL Call No.
    Z71-J591
  • Data Source
    NDL  NII-ELS 
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