回盲部腸重積を形成した回腸子宮内膜症の1例

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タイトル別名
  • A Case of Intussusception by Endometriosis of the Ileum

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抄録

回腸子宮内膜症により回盲部腸重積を形成した1手術例を経験した.症例は40歳の女性で,心窩部痛を主訴に,2004年10月当院救急外来を受診するも,点滴治療にて症状軽快し帰宅.翌朝より嘔気,嘔吐を認め,腹痛増強し,当院救急外来を再度受診した.右下腹部に圧痛を認め,Blumberg徴候陽性.腹部エコーにて右下腹部の腸蠕動の低下および腸管の拡張,回盲部にmultiple concentric signを認めた.さらに,緊急造影CTにて腹水貯留,回腸の腫脹を認め,腸重積による絞扼性イレウスと診断し,緊急手術を施行.腹腔内には血性腹水を認めた.回腸末端に粘膜下腫瘍を認め,これがBauhin弁に重積していた.腸重積を用手的に圧出,整復後,悪性腫瘍の可能性も考慮し,回盲部切除術+D2を施行した.切除標本では3cm大の粘膜下腫瘍で,術後病理組織学的検査にて腸管子宮内膜症と診断された.

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参考文献 (17)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571417127548120960
  • NII論文ID
    110007024896
  • NII書誌ID
    AN00192066
  • ISSN
    03869768
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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