入院患者の睡眠薬使用や看護ケアに対する認識

書誌事項

タイトル別名
  • The perception of hospitalized patients regarding hypnotic drug usage and nursing care for sleep
  • ニュウイン カンジャ ノ スイミンヤク シヨウ ヤ カンゴ ケア ニ タイスル ニンシキ

この論文をさがす

抄録

本研究の目的は,不眠を訴える患者の看護を検討するために,入院患者の睡眠薬使用の実態,睡眠薬に対する思い,患者の不眠に対して行われる看護援助への認識を明らかにすることである。自記式調査票を某公立病院入院患者に配布し,223名から回答を得た。その結果,約3割の入院患者が現在睡眠薬を服用しており,その約6割は入院前には服用していなかった人々であった。睡眠薬服用の有無別に睡眠満足度を比較した結果,睡眠薬服用群の方が睡眠満足度が有意に低かった。睡眠薬に対しては薬に頼りたくない,副作用が怖いという否定的な考えが多く述べられていた。看護師がよく行う不眠対策として睡眠薬与薬を挙げる患者が約半数と最も多く,足浴や指圧は数%の患者が挙げるに過ぎなかった。睡眠薬使用にあたって悪いイメージや誤解を解くこと,不眠を訴える患者の話をよく聞くなど看護独自の対策を積極的に行う必要性が示された。

収録刊行物

詳細情報

問題の指摘

ページトップへ