3次元動作解析による移乗介護動作における6局面化とその検証

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タイトル別名
  • Six phases of wheelchair transfer assistance : Verification by three-dimensional analysis
  • 3ジゲン ドウサ カイセキ ニ ヨル イジョウ カイゴ ドウサ ニ オケル 6 キョクメンカ ト ソノ ケンショウ

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抄録

ベッドから車椅子までの移乗介護動作を,3次元動作解析装置と床反力による測定により,局面化を分析した。右片麻痺の模擬利用者に対する移乗介護動作の映像データ及び介護者の重心に近い左右の上後腸骨棘の中点の移動軌跡と床反力の大きさと角度から,局面化を検証した。まず,位置,速度,加速度の各データからグラフ波形の極値を捉え,(1)開始期,(2)引き付け期,(3)立ち上がり期,(4)回旋期,(5)着座期,(6)座位期の6つに局面化した。この妥当性を,介護者の左右の上後腸骨棘の中点の移動軌跡,速度,加速度ならびに床反力から検証した。左右上後腸骨棘中点では3次元グラフ化した移動軌跡の方向転換点である極値,左右上後腸骨棘中点の移動の速度と加速度の極値,床反力では,力の大きさと方向性の極値からそれぞれの局面化の最大の同期性を検証した結果,6つの局面化において同期していることから,その妥当性が3次元動作解析で検証できた。

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