2型糖尿病モデル Otsuka Long-Evans Tokushima Fatty (OLETF) ラットにおける副腎皮質機能低下  [in Japanese]

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Author(s)

    • 野口周也
    • 近畿大学医学部内科学教室(内分泌・代謝・糖尿病内科部門)
    • 大野 恭裕
    • 近畿大学医学部内科学教室(内分泌・代謝・糖尿病内科部門)
    • 青木 矩彦
    • 近畿大学医学部内科学教室(内分泌・代謝・糖尿病内科部門)

Abstract

糖尿病では,ACTHやグルココルチコイドの上昇といった視床下部-下垂体-副腎系(HPA axis)の調節障害が存在する.また,HPA axisの調節においてはコレシストキニン(CCK)およびその受容体が影響を及ぼすと報告されている.そこで,今回我々は2型糖尿病のモデルとして用いられ,先天的にCCK-A受容体が欠如するOtsuka Long-Evans Tokushima Fatty (OLETF)ラットにおける副腎皮質機能を検討した.5-36週齢のOLETFラットを用いて,副腎重量,血中ACTH濃度,血中および蓄尿中コルチコステロン濃度,血中レプチン濃度を測定した.また,副腎における11β-hydroxysteroid dehydrogenase (HSD)および5α-reductase type 1の発現を解析した.コントロールとしてはLong-Evans Tokushima Otsuka (LETO)ラットを用いた.OLETFラットでは32-36週齢でLETOラットより有意に血中ACTH濃度の高値(p<0.01),血中および蓄尿中コルチコステロン濃度の低値(p<0.01),副腎重量の低値(p<0.01),血中レプチン濃度の高値(p<0.01)を認めた.若週齢のOLETFラットではこれらの変化はみられなかった.また,同週齢において血中コルチコステロン濃度と血中レプチン濃度は有意な負の相関(p<0.001,r=-0.574),血中ACTH濃度と血中レプチン濃度は有意な正の相関(p=0.01,r=0.449)を示した.5週齢と36週齢で,副腎における5α-reductase type 1のmRNAの発現は,OLETFラットがLETOラットより有意に強く(p<0.01),11β-HSD type 1およびtype 2のmRNAの発現は両系統のラット間に有意な差を認めなかった.以上の結果よりOLETFラットに副腎皮質機能低下および副腎萎縮が存在し,これには血中レプチン濃度の上昇が関与している可能性が示された.

Journal

  • Medical journal of Kinki University

    Medical journal of Kinki University 32(1), 11-19, 2007

    Kinki University

Cited by:  1

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110007025536
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00063584
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    Journal Article
  • ISSN
    03858367
  • Data Source
    CJPref  NII-ELS 
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