青年期女性の性同一性障害の2症例 : ロールシャッハ・テストとHTPPによる考察

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抄録

当院の性同一性障害専門外来に来院した青年期女性の性同一性障害の2症例について,ロールシャッハ・テストとHTPPの人物画を通して,性同一性を中心にその心理的特性を検討した.結果,2症例の共通点は1.性別の同一化が曖昧なために思春期に身体変化の衝撃を大きく受けており,身体の生々しさを受け入れられない,2.母親が同性のモデルになり難く,身近に性同一性の方向性や目標の手がかりとなる対象を見つけ難い,3.そのような性同一性が不安定な状態で性同一性障害という概念に同一化することで,精神的な安定がもたらされている.一方異なる点は,同性と異性への同一化の程度であった.

収録刊行物

  • 近畿大学医学雑誌

    近畿大学医学雑誌 32(1), 45-55, 2007-03

    近畿大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110007025540
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00063584
  • 本文言語コード
    JPN
  • ISSN
    03858367
  • データ提供元
    NII-ELS 
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