Lopharcha属(鱗翅目,ハマキガ科,マダラハマキガ亜科,Polyorthini族)の幼生期と日本からの新種記載および属の固有新形質 Immature stages of Lopharcha Diakonoff (Lepidoptera, Tortricidae, Chlidanotinae, Polyorthini), with description of a new species from Japan and an autapomorphy for the genus

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抄録

日本産Lopharcha属2種の幼生期を記載した.これら2種の幼虫は,ハマキガ科のなかでは非常にユニークな形をした尾叉をもつことが判明した.2種の尾叉はいずれも三角形で表面に微小な刺を,外縁にやや長めの刺をもつ.同様な尾叉はニュージーランドに分有する同属のL. insolita (Dugdale)に見られるだけである.幼生期が明らかな本属の3種がともに特徴的な是叉をもつことから,この形質は本属の固有新形質であると考えられた. スジケマダラハマキ Lopharcha psathyra Diakonoff 成虫は4月下旬から6月中旬,7月中旬から9月まで採集されているので,おそらく年2化と思われる.11月にシロダモの実に潜っている幼虫を得た.分布:本州,四国,九州. ヤブニッケイマダラハマキ(新称) Lopharcha kinokuniana Nasu, sp. nov. 前翅開張11-15mm.前翅は黒褐色で,隆起鱗粉の束をもつ.外部表徴は前種に類似するが,本種の前翅は前縁に半円形の褐色リングをもつこと(前種は基部1/2に明瞭な2黒褐色横線を有する)で区別できる.♂♀交尾器による識別は容易である.幼虫はヤブニッケイの葉を中肋から内側に二つに折り曲げ刃状のケースを造り,中に潜んで葉裏の表面を摂食する.分布:本州(和歌山県).

Immature stages of two species of Lopharcha Diakonoff are described. Immatures of L. psathyra Diakonoff feeding on Neolitsea sericea (Lauraceae) are illustrated for the first time. L. kinokuniana sp. nov. is described from Japan, with illustrations of the adult stage, including its genitalia, and of immature stages. The larvae rolled the leaves of Cinnamomum japonicum (Lauraceae). An autapomorphy for the genus is proposed on the basis of larval character.

収録刊行物

  • 蝶と蛾

    蝶と蛾 59(4), 267-276, 2008

    日本鱗翅学会

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各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110007034444
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00147618
  • 本文言語コード
    ENG
  • 資料種別
    ART
  • ISSN
    0024-0974
  • NDL 記事登録ID
    9687067
  • NDL 雑誌分類
    ZR4(科学技術--生物学--動物)
  • NDL 請求記号
    Z18-73
  • データ提供元
    CJP書誌  NDL  NII-ELS  J-STAGE 
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