antaragngaに関する二つの解釈規則 Two paribhasas on antaranga

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Abstract

パーニニ文法家は,『アシュターディアーイー』(Astadhyayi)において規定されている規則あるいは操作の適用順序を決定するためにantaranga-bahirangaという概念を用いる.antarangaとは先に導入される要素を根拠(nimitta)とする操作あるいは規則であり,bahirangaとは後で導入される要素を根拠とする操作あるいは規則である.antarangaはbahirangaに対して優先適用される.このことを規定した解釈規則が二種パーニニ文法家によって提案されている.(AP)「antarangaが適用されるべきとき,bahirangaの適用はまだ成立していない」(asiddham bahirangam antarange)(BP)「antarangaはbahirangaより強力である」(antarangam bahirangad baliyah)パタンジャリは,これらのうちBPの必要性を否定している.彼の否定の根拠は何か.それを明らかにするのが本稿の目的である.BPはantarangaとbahirangaが同時に適用可能なときにのみ,antarangaが優先適用されることを規定する解釈規則である.二つの操作が同時に適用可能であるということはそれらの根拠が同時に存在しているということを意味するが,それら根拠となる要素導入の同時性は意味しない.APは,先に導入される要素を根拠とする操作(antaranga)が先に適用可能となり,あとで導入される要素を根拠とする操作(bahiranga)があとで適用可能となることを規定する.もしBPの適用環境においてもこのAPの適用条件が見いだされるならば,APによって規則適用の優先性が決定されるであろう.これがパタンジャリがBPの必要性を否定する論理である.ナーゲーシャは彼の『パリバーシェーンドゥシェーカラ』においてこの論理を見事に解明している.

Journal

  • Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu)

    Journal of Indian and Buddhist Studies (Indogaku Bukkyogaku Kenkyu) 56(3), 1081-1085, 2008

    Japanese Association of Indian and Buddhist Studies

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110007043135
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN00018579
  • Text Lang
    ENG
  • Article Type
    特集 // 会議録・学会報告
  • ISSN
    0019-4344
  • NDL Article ID
    9449899
  • NDL Source Classification
    ZH7(哲学・宗教--宗教--仏教) // ZH2(哲学・宗教--哲学)
  • NDL Call No.
    Z9-55
  • Data Source
    NDL  NII-ELS  J-STAGE 
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