社会的・心理的欲求と性格類型の関係(人文・社会科学篇) The Relationship between Social, Psychological Needs and Personality Types(Cultural and Social Science)

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抄録

精神医学的性格類型,分裂性性格(S),循環性性格(Z),癲癇性性格(E),ヒステリー(H),神経質(N)について,欲求の強度,その行動傾向,欲求-行動間ギャップの比較を行った。1. Z,E,Sの比較 欲求の行動傾向と欲求-行動間ギャップに多くの差がみられた。特に,Sと他の2類型との差が顕著であり,ZとEの差が小さい。Sは対人行動に関する欲求が低く,行動は全体的に消極的である。Sの欲求における行動傾向の低さは,他の類型にはみられない多数の欲求-行動間ギャップを生み出す原因となっている。Sの内閉性,非社会性など,Sの性格特徴が欲求の諸側面にみられた。Zでは対人行動のよさ,Eでは粘着性といった特徴が表れている。2. HとNの比較 欲求の3側面すべてに差がみられた。能動的欲求ではHの欲求強度が高い。行動傾向ではNの低さが顕著であり,欲求-行動間ギャップを作り出す原因となっている。Hは他者に対して積極的であるが,Nは消極的であり不安傾向が強い。Hについていわれる小児性,社会的不適応性を示すような特徴は,欲求に関する比較では明らかではなかった。

収録刊行物

  • 白梅学園短期大学紀要

    白梅学園短期大学紀要 33, 11-22, 1997

    白梅学園短期大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110007045172
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00118766
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    Departmental Bulletin Paper
  • ISSN
    0286830X
  • データ提供元
    NII-ELS  IR 
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