シリアルな体験が支えるパラレルな共感 : 『lain』と『電車男』にみる仮想現実のパラダイムシフト Parallel Sympathy supported by Serial Experience

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抄録

細密画の技術が極限まで上がって写真と見分けがつかなくなった時、逆に細密画はその「リアルさ」という価値を失ってしまう。それはカメラという「装置で写し取ることができる」別種のリアリティに変容してしまうからだ。そのようなパラダイムシフトは、ネットワーク上の表現にも起こりつつある。コンピュータの高速度・大容量化が実現しつつあったマトリックス的ヴァーチャル・リアリティとは異質の、掲示板上に書き込まれる普通のテキストから生まれた『電車男』というストーリーが、真の意味でのリアリティを具現化してしまったのだ。パラダイムシフト前後を象徴する一九九八年のアニメ『serial experiments lain』と、二〇〇四年にネットから生まれた小説『電車男』をとりあげ、リアルを支えるものは何なのかを探る。

収録刊行物

  • 日本大学芸術学部紀要

    日本大学芸術学部紀要 41, A93-A103, 2005

    日本大学

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110007055842
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00194345
  • 本文言語コード
    JPN
  • 雑誌種別
    大学紀要
  • ISSN
    03855910
  • NDL 記事登録ID
    7332353
  • NDL 雑誌分類
    ZK1(芸術)
  • NDL 請求記号
    Z11-497
  • データ提供元
    NDL  NII-ELS 
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