田園調布学園大学学生及び教職員の麻疹抗体検査の結果とその考察 : 2007年度麻疹流行時の調査を通して

書誌事項

タイトル別名
  • A Study on The Measles Antibody Assay of Den-en Chofu University Students and Staff
  • デンエン チョウフ ガクエン ダイガク ガクセイ オヨビ キョウショクイン ノ マシン コウタイ ケンサ ノ ケッカ ト ソノ コウサツ 2007ネンド マシン リュウコウジ ノ チョウサ オ トオシテ

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抄録

麻疹は小児にとって,重症度の高い疾患であるが,最近成人(15歳以上)の発症も多くなってきている。国立感染症研究所の調査によると,近年患者数増加傾向にある年齢群は定期接種対象年齢を超えた20歳代前半での増加が見られていると報告している。2007年1月以降,東京都では高等学校や大学などで集団感染するなど,罹患患者が増え都内の多くの大学では休講になり,教育実習シーズンを迎え学生が各地に散らばるため,大学では麻疹対策に追われるという状況になった。また各大学では,感染防止のため抗体検査やワクチン接種を行なわなければならなくなり,そのうえ試薬やワクチン不足に直面する状況であった。田園調布学園大学では2名の罹患者にとどまり,集団感染は免れ,休講にはならなかったが,各施設実習や病院実習の時期にかかり,抗体検査やワクチン接種の必要性にせまられ,各病院やクリニックに連絡するなど,対応におわれた。幸い教職員の協力で,全学生及び教職員は抗体検査がおこなわれ,また抗体陰性の学生にはワクチン接種を行なうことが出来た。そこで抗体検査の結果などを元にその現状と今後の方向性などについて考察を加えたので報告する。

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