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Abstract
ヌートリアMyocastor coypusはヒトと家畜の共通寄生虫症の原因虫の媒介者として、海外では注目され、わが国では岐阜などで捕獲された個体からヌートリア糞線虫Strongyloides myopotamiおよび肝蛭Faciola sp.が検出されている。しかし前報で肝蛭が見つかった個体は、1986年2月から翌年9月にかけ捕獲されたものであり再調査が希求されていた。そこで、2000年11月から2002年6月にかけ、愛知県および兵庫県で有害捕獲されたヌートリア計80個体について内部寄生虫の調査をした。その結果、ヌートリア糞線虫がほぼ全個体(99%)に寄生が認められた。また、当該宿主で約84%の線虫が小腸前部前半1/5部から得られた。このような寄生部位の偏りは、この部を集中的に検査するとより効率的な保有状況の把握も指摘された。しかし、今回のいずれの個体からも肝蛭は見つからなかった。家畜とヌートリアにおける肝蛭の消長と何らかの関連性が今後の検討課題とされた。
Journal
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- 酪農学園大学紀要. 自然科学編 = Journal of the College of Dairying. Natural science
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酪農学園大学紀要. 自然科学編 = Journal of the College of Dairying. Natural science 33 (2), 291-292, 2009-04
酪農学園大学
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Details 詳細情報について
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- CRID
- 1050845763638290048
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- NII Article ID
- 110007076421
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- NII Book ID
- AN00247860
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- ISSN
- 0388001X
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- HANDLE
- 10659/1318
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- Article Type
- journal article
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- Data Source
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- IRDB
- CiNii Articles
- KAKEN