書誌事項
- タイトル別名
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- Pneumonectomy for lung cancer combined with congenital factor VII deficiency: A case report
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抄録
先天性第VII因子欠乏症は第VII因子の量的・質的異常による出血性素因を示す稀な疾患である.先天性第VII因子欠乏症を伴った肺癌に対して,左肺摘除術を施行した症例を経験した.症例は65歳男性.左肺扁平上皮癌(T4N1M0,Stage III B)に対し,左肺摘除術を予定した.しかし,術前の凝固機能検査でプロトロンビン時間の延長(16.9秒),トロンボテストの低下(37.4%),第VII因子活性の低下(47%)を認め,先天性第VII因子欠乏症を伴う左肺癌と診断した.出血に留意した丁寧な手術操作を心がけるとともに,術中に遺伝子組換え活性型第VII因子製剤(rFVIIa,注射用ノボセブン®)の投与を行い,安全に左肺摘除術を施行しえた.
収録刊行物
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- 日本呼吸器外科学会雑誌
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日本呼吸器外科学会雑誌 23 (1), 101-104, 2009
特定非営利活動法人 日本呼吸器外科学会
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キーワード
詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390001204361547264
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- NII論文ID
- 110007082109
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- NII書誌ID
- AN10467885
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- ISSN
- 18814158
- 09190945
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- Crossref
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可