転石海岸におけるヒメコザラ個体群の長期変動

  • 高田 宜武
    Amakusa Marine Biological Laboratory, Kyushu University:(Present office)Japan Sea National Fisheries Research Institute

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タイトル別名
  • Seasonal and Long-term Fluctuations in a Population of Patelloida heroldi (Mollusca: Gastropoda) on a Boulder Shore in Japan

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抄録

九州天草の転石海岸において,ヒメコザラ個体群の密度とサイズ組成を,6年間にわたって観察した。ヒメコザラの密度は時間的空間的にバラツキがあるものの,中潮帯から低潮帯にかけて分布した。また,夏期に低密度,冬期に高密度となる季節変動を示したが,6年間の調査期間中は全体として増加傾向にあった。サイズ頻度分布は1〜3のピークをもつ単峰型もしくは多峰型を示した。サイズ頻度分布のコホート分離を行い,経時変化を見ることによって,コホートの加入と成長を推定した。新規コホート(殻長3-5mm)の加入は冬期におこり,8ヶ月で殻長10mmまで成長した。各コホートの寿命はバラツキが大きいが一年半以内であった。

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