書誌事項
- タイトル別名
-
- A Request for Studies of Religion in Japan(The Role of Religious Studies in Contemporary Society,THE PROCEEDINGS OF THE SIXTY-SEVENTH ANNUAL CONVENTION OF THE JAPANESE ASSOCIATION FOR RELIGIOUS STUDIES)
- 日本宗教学への期待
- ニホン シュウキョウガク エノ キタイ
この論文をさがす
抄録
西欧をはじめとする世界の多くの社会と異なり、日本では宗教の社会的地位が低い。特定の宗教を信じる人びとは少数で、多くの日本人は宗教と距離をとり、自分は無宗教の現実主義者だと思っている。だが実際には、日本社会は、特異な宗教的伝統のもと、それなりに濃密な宗教体験にいろどられている。日本宗教学は、特定のマイナーな宗教ではなく日本社会の宗教体験の総体を、考察の対象とすべきだ。とりわけ、プレ近代の武家政権のもと、仏教・儒教・国学が断片化しハイブリッド化し、日本のネイション形成の土壌となったことは重要である。世界的な文脈のなかで、こうした日本社会の特異な宗教性を、普遍的な記述と説明に開いていくことを、日本宗教学に期待したい。
収録刊行物
-
- 宗教研究
-
宗教研究 82 (4), 827-842, 2009
日本宗教学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390001205950506624
-
- NII論文ID
- 110007098346
-
- NII書誌ID
- AN00406454
-
- ISSN
- 21883858
- 03873293
-
- NDL書誌ID
- 10172422
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可