竜ヶ崎市周辺のチョウ相,1992年 : 季節消長

書誌事項

タイトル別名
  • Community Structure of Butterflies Observed in and near Ryugasaki, 1992 : Based upon Their Seasonal Fluctuation
  • リュウガサキシ シュウヘン ノ チョウソウ 1992ネン キセツ ショウチョウ

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抄録

P(論文)

1992年3~11月に行われた1旬につき2回,計54回の2.5Km-帯状センサスにより,茨城県竜ヶ崎市近郊(竜ヶ岡)では,7科43種2,457個体のチョウが目撃され,群集構造,種数個体数多様性,優占種の季節変化について解析が行われた。以下はその結果である。1.総目撃個体数6以上のチョウ32種の27の調査季節への個体数分布マトリックスに,群分析と主成分分析を併用して二つの群集と,二つの活動季節を分類した。2.3月上旬~8月中旬には,モンシロチョウ>アオスジアゲハ>ァゲバ>コチャバネセセリ>コミスジ>ルリシジミが優占する全25種からなる春夏群集が成立していた。3.8月下旬~11月下旬には,ヤマトシジミ>オオチャバネセセリ>キチョウ>ツバメシジミ>イチモンジセセリ>サトキマダラヒカゲ>キタテハが優占する全18種からなる秋群集が成立していた。4.総目撃種数総目撃個体数多様性値から判断して,調査地のチョウ群集は,1985年の落ち込みから回復し,調査初期の状態に戻ったと判断された。

収録刊行物

  • 流通經濟大學論集

    流通經濟大學論集 43 (4), 11 (191)-26 (206), 2009-03

    竜ケ崎 : 流通経済大学経済学部

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