韓国最初の活版印刷による多言語『韓佛字典』の刊行とそのタイポグラフィ

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タイトル別名
  • Publication and the Typography of Multi-lingual "Korean-French Dictionary" by the First Type Printing in Korea

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抄録

本論文は、19世紀後半にパリ外国宣教会の宣教師による多言語『韓佛字典』の刊行及びそのタイポグラフィの特徴について考察し、以下のようなことを明らかにした。『韓佛字典』は、韓国における新式活版印刷による韓国最初の横組み多言語辞典である。『韓佛字典』の出版者C.Levyは、「セールレビーCerf Levy」であることが判明した。韓国語の活字書体は、チェ・ジヒョクが原字を書き、それを5号活字として製作された。多言語組版は、韓国語/発音(欧文)/漢字/意味(欧文)の表記順で7つの組版に構成しており、ベタ組均等配置の組み方を基準として運用された。特に、漢字由来の韓国語にはアステリスクが表記され区別されている。以上が本稿における主な新しい知見である。『韓佛字典』には、今後の韓国における発展のために重要な内容が含まれていることを明確にした。

収録刊行物

  • デザイン学研究

    デザイン学研究 55 (6), 49-58, 2009

    一般社団法人 日本デザイン学会

参考文献 (16)*注記

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詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1390282680388291968
  • NII論文ID
    110007226392
  • NII書誌ID
    AN00150292
  • DOI
    10.11247/jssdj.55.49
  • ISSN
    21865221
    09108173
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • JaLC
    • CiNii Articles
  • 抄録ライセンスフラグ
    使用不可

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