通所ケアサービス利用者における理学療法士の配置の有無と心身機能,日常生活活動,および費用対効果との関連

書誌事項

タイトル別名
  • The Association of with or without Physical Therapist with Body Functions, Activities of Dairy Living, and Cost-Effectiveness in Older Individuals Using Day Care Service

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抄録

本研究の目的は,理学療法士(PT)の配置がある通所施設(PT在籍施設)と配置がない通所施設(PT不在施設)を利用する障害高齢者における心身機能,日常生活活動(ADL),費用対効果の違いを多施設間共同研究にて検証することである。対象は通所サービスを利用する要介護認定を受けた65歳以上の高齢者120人であり,介護保険利用状況,ADL,健康関連QOL,身体機能,認知機能について調査し,PT在籍施設群(n = 55)とPT不在施設群(n = 60)間で比較した。PT在籍施設群は通所サービスでの機能訓練頻度および自宅での習慣的な運動が有意に高頻度であり,過去1ヶ月間の介護保険サービス自己負担額が有意に低かった。心身機能,ADL,健康関連QOLは2群間で有意差が認められなかった。介護保険下の通所サービスにおけるPTの配置は障害高齢者の活動状態の向上や運動習慣の獲得に有益である可能性があると考えられた。今後は,追跡調査によって両サービスの有効性について検討していく。

収録刊行物

  • 理学療法学

    理学療法学 36 (2), 76-77, 2009-04-20

    日本理学療法士学会

参考文献 (3)*注記

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