閉経前女性の下垂体腺腫の治療(<特集>妊娠分娩と脳神経外科疾患)

  • 有田 和徳
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科脳神経外科学
  • 平野 宏文
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科脳神経外科学
  • 湯之上 俊二
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科脳神経外科学
  • 藤尾 信吾
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科脳神経外科学
  • 羽生 未佳
    鹿児島大学大学院医歯学総合研究科脳神経外科学
  • 富永 篤
    広島大学大学院医歯薬学総合研究科脳神経外科学
  • 迫口 哲彦
    広島大学大学院医歯薬学総合研究科脳神経外科学
  • 栗栖 薫
    広島大学大学院医歯薬学総合研究科脳神経外科学

書誌事項

タイトル別名
  • Treatment of Pituitary Adenoma in Premenopausal Women(<SPECIAL ISSUE>Management of Pregnancy and Delivery in Neurosurgical Patients)

この論文をさがす

抄録

閉経前の女性に発見された下垂体腺腫患者では,腫瘍の根治と同時に性腺機能の温存・回復に努力を傾注すべきである.自験例ではfunction oriented pituitary surgeryによって,性腺機能の維持回復が高率に達成できた.プロラクチノーマ術後の長期追跡例で規則性月経は約8割で維持されていた.プロラクチノーマ以外の患者95例でも,手術前の月経異常は6〜8割であったが,手術後は2〜4割に低下した.性腺機能の回復には,ゴナドトロピン分泌機能の改善,プロラクチン値の低下とともに,腫瘍からのホルモン過剰分泌自身の是正が伴った.

収録刊行物

参考文献 (48)*注記

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ