当事者参加を取り入れた看護過程展開の演習の企画・実施報告

書誌事項

タイトル別名
  • トウジシャ サンカ オ トリイレタ カンゴ カテイ テンカイ ノ エンシュウ ノ キカク ジッシ ホウコク
  • The Report about Classroom of the Nursing Process with Patients' Participation
  • 実践報告

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抄録

type:text

本学1年次後期に開講される看護学原論IIでは,看護過程展開の演習に患者団体による講演会を組み込む授業企画,すなわち当事者参加型授業を企画し,実施してきた.本稿では,平成17年度の授業展開と授業後の学生の反応としてレポート記述例を紹介し,学生の記述から,本授業企画の教育効果について考察を加えた.本授業企画の教育効果の第一は,講演会の中で実体験をもつ方々からの話を聴くことにより,それまで自分の描いてきた患者像とのギャップに気づかされ,自己のイメージ不足に気づく体験をしていること,第二に,目の前で実体験をもつ方々の話を聴きながら,前期に学んだ健康観,人間観,看護観の概念を想起し,目の前の現象と重ね,それぞれの概念の理解をより深めていること,第三は,患者にとって看護者のかかわりの影響の大きさを知り,当事者からの励ましを受けて感情が揺さぶられ,看護学を学ぶ意志を定めていること,であった.

source:Journal of School of Nursing, Chiba University

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