岸信介と「満洲経営」--最近の研究動向・言説と課題  [in Japanese] Recent research trends and issues in discourse about the colonial administration of Manchuria and Nobusuke Kishi  [in Japanese]

Access this Article

Search this Article

Author(s)

    • 張 志祥 Zhang Zhixiang
    • 摂南大学大学院経営情報学研究科 Graduate School of Business Administration and Information Setunan University

Abstract

「満洲国」において、「満洲産業開発五カ年計画」が動き始めた1937年前後から、星野直樹、東條英機、鮎川義介、松岡洋右および岸信介の「二キ三スケ」と呼ばれた5人の実力者の存在が注目されはじめた。そのなかで、経済産業政策を中心的に担ったのが岸信介である。植民地研究の第一人者である小林英夫は、岸が革新官僚として「満洲国」に渡り、そこでさまざまな統制経済の「実験」を実施し、この「満洲経営」が、戦時統制経済をはじめ、第2次世界大戦後に世界に類例をみない日本の高度経済成長や戦後日本経済のグランドデザインをつくったと指摘しており、戦前と戦後の連続性を主張する最近の論調を代表する。本稿では、岸が「満洲経営」で果たした役割とそれの戦後経済成長との関連性をめぐり、どのような言説が流布され、いかなる主張がなされているのか。また、それをいかに論証しているのか、最近の岸に関する研究動向のみならず一般書や雑誌記事などにおける代表的な言説をレビューし、革新官僚・岸信介による「満洲経営」の経済史的意義を解明する際の課題について考察する。

Journal

  • Journal of business administration and information

    Journal of business administration and information 17(1), 89-102, 2009-10

    Setsunan University

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110007335927
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN1043902X
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    departmental bulletin paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    13402617
  • NDL Article ID
    10472242
  • NDL Source Classification
    ZD23(経済--企業・経営)
  • NDL Call No.
    Z4-B73
  • Data Source
    NDL  NII-ELS  IR 
Page Top