外来生物の小進化 : 遺伝的浮動と自然選択の相対的役割(<特集1>生物学的侵入の分子生態学) Microevolution in invasive species : relative importance of genetic drift and natural selection(<Feature 1>Molecular approaches to the study of biological invasions)

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著者

    • 西川 潮 N Usio
    • 国立環境研究所環境リスク研究センター Research Center for Environmental Risk, National Institute for Environmental Studies

抄録

外来種の小進化に関する研究は分子遺伝レベルでの解析と表現型レベルでの解析を中心に発展してきた。しかし、分子遺伝マーカーでみられる遺伝変異はおもに遺伝的浮動による影響のみを反映しているのに対し、表現型レベルでの変異には遺伝的浮動に加え自然選択による影響も大きく関与していると考えられる。したがって、分子遺伝レベル、もしくは、表現型レベルのみの解析では、定着成功や侵略性に影響する外来種の性質が遺伝的浮動により影響されているのか、もしくは、自然選択により影響されるのかを区別することは難しい。しかし、外来種の表現型の小進化に対して遺伝的浮動と自然選択のどちらが相対的に重要であるのかを把握しなければ、導入された局所環境への外来種の定着成功や侵略性が小進化によりどう変化(増加、それとも減少)するのかを議論することは困難であろう。この総説では、この問題を解決する方法としてF_<ST>-Q_<ST>法を概観するとともに、外来種の管理対策へのその適用についても考えた。

収録刊行物

  • 日本生態学会誌

    日本生態学会誌 59(2), 153-158, 2009

    日本生態学会暫定事務局

参考文献:  34件中 1-34件 を表示

被引用文献:  2件中 1-2件 を表示

各種コード

  • NII論文ID(NAID)
    110007340214
  • NII書誌ID(NCID)
    AN00193852
  • 本文言語コード
    JPN
  • 資料種別
    REV
  • ISSN
    0021-5007
  • NDL 記事登録ID
    10394443
  • NDL 雑誌分類
    ZR3(科学技術--生物学--植物)
  • NDL 請求記号
    Z18-43
  • データ提供元
    CJP書誌  CJP引用  NDL  NII-ELS  IR  J-STAGE 
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