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- 近藤 ふさえ
- 杏林大学保健学部看護学科成人・高齢者看護学教室
書誌事項
- タイトル別名
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- Amount of Activity Increase During Sleep in Type-2 Diabetes Mellitus Patients
- ―行動ロガー,ピッツバーグ睡眠調査,起床時睡眠調査およびHbA<SUB>1c</SUB>との関連―
- —Relationship between Activity Increase During in Sleep, Oguri-Shirakawa-Azumi Sleep Inventoru (OSA), Pittsburgh Sleep Quality Index (PSQI) and HbA<SUB>1c</SUB>—
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抄録
生活習慣病の中でも糖尿病患者は入眠困難,中途覚醒,早朝覚醒などの睡眠障害をきたしやすい状態にあるといわれている。本研究は,糖尿病患者の睡眠状態の特徴を明らかにするために,2型糖尿病患者18名(男性11名,女性7名)で35歳から65歳,年齢50.2±10.2歳を対象に携帯型身体活動測定器(Actigraph)を用いて非活動期(睡眠期)の行動量を分析した。また,行動量と主観的睡眠感の関連を明らかにするためにOSA睡眠調査票MA版を用いた。さらにHbA1cとの関連は,1ヶ月間の主観的睡眠感を反映するPittsburgh睡眠質問票(PSQI)を用いて調査し分析を行った。<BR>その結果,2型糖尿病患者と健康成人,介護福祉施設入所高齢者との非活動期(睡眠期)における活動量(mG=0)の比率の比較では,有意な差が認められた(ANOVA, p=0.017 df=25 F=4.912)。2型糖尿病患者の非活動期(睡眠期)の特徴を分類すると,i)睡眠覚醒良好群,ii)非活動期(睡眠期)に行動量多いが主観的睡眠感良好群,iii)非活動期(睡眠期)に活動量が多く主観的睡眠感不良群に分類できた。また,PSQI-Global scoreの得点が高くなるほどHbA1cが高くなる傾向がみられた。<BR>2型糖尿病患者の主観的な良い睡眠を阻害する要因は,入眠時と中途における活動量の増加に伴う入眠困難と中途覚醒よる睡眠障害であった。2型糖尿病患者は「眠れない」と自覚する以前から睡眠障害が潜在している可能性が示唆された。
収録刊行物
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- 杏林医学会雑誌
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杏林医学会雑誌 37 (4), 91-101, 2006
杏林医学会
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詳細情報 詳細情報について
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- CRID
- 1390282679870681472
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- NII論文ID
- 110007373833
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- NII書誌ID
- AN00062945
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- ISSN
- 1349886X
- 03685829
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- 本文言語コード
- ja
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- データソース種別
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- JaLC
- CiNii Articles
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- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可