転倒予防に関する地域高齢者の足部の実態 : 足趾の接地状態と足底,姿勢,バランス,筋力および転倒との関係

書誌事項

タイトル別名
  • Prevention of Falls in Community-dwelling Elderly : The Relation among Contact Surface of Toes, Foot Sole, Functional Ability and Fall

この論文をさがす

抄録

転倒予防に関する足部のケアに生かす資料を得るために,足部を姿勢の安定性に関係する足趾と,受容器としての役割と重心の位置を調節する役割をもつ足底に分けて調査した.日常生活の自立した地域高齢者71名を対象に,足趾の接地状態と,足底,立位姿勢,バランス,筋力,および転倒との関係を検討した.足趾の接地状態は,「良好」が70.4%,「不良」が29.6%であり,立位姿勢との関連がみられた.足趾の接地状態との関連はなかったが,足底の接地状態が異常な者は対象全体の33.8%を占めていた.足趾の接地状態とバランスと筋力との関連はみられなかった.有意差はないが,足趾の接地状態「不良」な者に転倒経験ありの割合が高かった.以上から,転倒予防に足部へのケアを行う必要性が示唆された.

収録刊行物

  • 老年看護学

    老年看護学 9 (2), 116-123, 2005

    一般社団法人 日本老年看護学会

被引用文献 (3)*注記

もっと見る

参考文献 (19)*注記

もっと見る

関連プロジェクト

もっと見る

詳細情報 詳細情報について

問題の指摘

ページトップへ