生活習慣病に視点をあてたA短期大学看護学科卒業研究の動向分析

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  • セイカツ シュウカンビョウ ニ シテン オ アテタ A タンキ ダイガク カンゴ ガッカ ソツギョウ ケンキュウ ノ ドウコウ ブンセキ

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抄録

type:原著

1999年のカリキュラム改正以降9年間のA短期大学看護学科の卒業研究の分析より,生活習慣病に視点をあてた卒業研究の動向と指導上の課題の示唆を得ることを目的に研究を行った。その結果,卒業研究総数に対する生活習慣病に視点をあてた卒業研究の占める割合は全体の12%であった。生活習慣病の改善等に関する課題9分野での研究件数は,「休養・心の健康」が22%で最も多く,「栄養・食生活」「糖尿病」「たばこ」「歯の健康」「循環器病」「アルコール」「身体活動・運動」「がん」の順であった。研究対象は,幼児・児童・学生が全体の48%を占めた。研究方法は実態調査研究が最も多く78%を占めた。データ収集方法は,質問紙調査法が57%を占めた。研究動機は生活習慣に対する問題と課題の明確化が76%を占め,研究目的は生活習慣の実態の理解であり,生活習慣の実態として行動・認識・意識・生活習慣要因と多岐にわたっていた。研究内容の分類では,生活習慣の実態が82%で最も多く,生活習慣病の看護介入は13%であった。どの分野においても大きな経年的変化は見られなかった。今後の課題として,実態調査が多くを占めていたので,今後は事例研究等の質的研究に関心が向くような指導が必要である。また,研究対象として,児童・学生が多かったため患者や一般人等の広い視野の下で対象の選択ができるようにすること,また,生活習慣病に対する介入研究にも関心が向くように関わっていく事が重要である。

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identifier:KJ00005818590

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