-
- 河瀬 諭
- 大阪大学大学院人間科学研究科
書誌事項
- タイトル別名
-
- Gazing behavior during music performance : A case study of a live performance
- 音楽演奏中の視線行動--ライブ演奏の事例的研究
- オンガク エンソウ チュウ ノ シセン コウドウ ライブ エンソウ ノ ジレイテキ ケンキュウ
この論文をさがす
抄録
音楽演奏において,視覚情報は演奏者の表現を聴取者が理解する上で重要な役割を果たしている.中でも視線は,これまでにも定性的にはその重要性が指摘されながら,定量的にはほとんど検討されてこなかった.そこで,本研究は,実際に演奏中の視線行動を分析することにより,音楽演奏に果たす視線の役割を明らかにすることを目的とした.手続きとして,音楽を専攻する学生で構成されたポピュラー音楽バンドの演奏を録画し,各演奏者の顔の向きを分析した.その結果,演奏者は楽曲構造に依存して互いに頻繁に視線を交わすこと,楽曲上の中心的な役割を担う者を見ることが示された.このような行動は,より良い演奏音の産出という演奏者間コミュニケーションのみならず,観客の注意を誘導し,次の音楽的主役へ向ける演奏者-聴取者間コミュニケーションの役割もあると考えられる.
収録刊行物
-
- 映像情報メディア学会技術報告
-
映像情報メディア学会技術報告 33.46 (0), 19-24, 2009
一般社団法人 映像情報メディア学会
- Tweet
詳細情報 詳細情報について
-
- CRID
- 1390282679503284736
-
- NII論文ID
- 110007484272
-
- NII書誌ID
- AN1059086X
-
- ISSN
- 24241970
- 13426893
-
- NDL書誌ID
- 10442759
-
- 本文言語コード
- ja
-
- データソース種別
-
- JaLC
- NDL
- CiNii Articles
-
- 抄録ライセンスフラグ
- 使用不可