小林秀雄と歴史の問題  [in Japanese] Kobayashi Hideo and his historical recognition  [in Japanese]

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Abstract

 小林秀雄は近代日本文学史に大きな影響を与えた批評家である。筆者はかつて小林のライフワークとなった『本居宣長』について言語論的視点から論じたことがあるが,そこで明らかになったのは,小林が自身のライフワークとして本居宣長を取り上げるに至った過程で歴史の問題が果たした役割の重要性であった。本稿では,小林の歴史についての考えがほぼまとまったといわれる戦時中の彼の発言を検討することによって,小林の歴史観がはらんでいた問題を明らかにすることをめざしている。小林の戦時中の発言については,戦後様々な批判がなされてきた。しかし単なる道義的批判ではなく,小林の歴史の問題がもっていた思想的構造を明らかにする必要があるだろう。本稿では,小林の歴史観の土台となったベルグソン哲学との関係や,その小林を通じてベルグソン哲学を知り,後にその批判に転ずる大岡昇平の歴史観との比較を通じて,小林の歴史の問題に迫りたい。

Journal

  • Acta humanistica et scientifica Universitatis Sangio Kyotiensis Humanities series

    Acta humanistica et scientifica Universitatis Sangio Kyotiensis Humanities series (42), 114-135, 2010-03

    Kyoto Sangyo University

Codes

  • NII Article ID (NAID)
    110007523541
  • NII NACSIS-CAT ID (NCID)
    AN0006019X
  • Text Lang
    JPN
  • Article Type
    Departmental Bulletin Paper
  • Journal Type
    大学紀要
  • ISSN
    02879727
  • NDL Article ID
    10614349
  • NDL Source Classification
    ZV1(一般学術誌--一般学術誌・大学紀要)
  • NDL Call No.
    Z22-1677
  • Data Source
    NDL  NII-ELS  IR 
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