看護領域別演習科目におけるPBLチュートリアル導入の効果と課題

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タイトル別名
  • The Problem-based Learning Tutorial in Baccalaureate Nursing Education : Effect and Future Aagenda in the Introductory Year

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抄録

看護大学学部教育の中の看護領域別演習科目(3年時前期・6領域)において,PBLチュートリアル教育を導入し,初年度における効果と課題について検討した.評価の2つの柱は2つ,視点は5つであり,1つは共通項目の検討で3つの視点(学生・教員・環境),1つは看護領域月の検討で2つの視点(シナリオ・領域演習との関係)であった.研究方法は,質問紙やグループインタビューの実施や,学生に,本研究の目的と内容を口頭と必要に応じて文書にて説明し,署名や参加を持って承諾とした.研究の進め方では,学内におけるディスカッションを活発にしながら実践的に推進した.その結果,PBLチュートリアル授業の学生によるアンケート評価は平均で100点中65.8点であり,グループインタビューではチューターに関する内容が多かった.教員の学習嗜好はPBLチュートリアル導入前後で変化が見られたが,学習指導や学生への期待に関しては変化が見られなかった.教員へのインタビューからサブカテゴリーが多くみられたカテゴリーは,『チューター』と『PBLの方法』であった.『大学組織・運営システム』についてもあげられた.その他,環境及び領域別の検討を踏まえ,導入時の基盤づくりとしてチュータートレーニングの必要性が示された.さらに,中長期的な評価のための準備を進めていくことが期待される.

収録刊行物

詳細情報 詳細情報について

  • CRID
    1571980077487057536
  • NII論文ID
    110007525010
  • NII書誌ID
    AA11986773
  • 本文言語コード
    ja
  • データソース種別
    • CiNii Articles

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